
突然ですが、ハンドメイド好きの皆さん。
自分が作った作品に、堂々と値段をつけられますか?
私は、正直苦手です。
もともとは売ることなんて1ミリも考えておらず、「楽しくて手が止まらないから」という理由で、編み物、消しゴムはんこ、粘土、羊毛フェルト…と、大量に作っては頼まれてもいないのに周りの人に配り歩いていたタイプでした。
そんな「ただ作るのが大好き」だった人間が、一歩踏み出しminneでの販売やマルシェ出店を経験する中で、何度もぶつかってきた「大きな壁とモヤモヤ」があります。
今日は、ハンドメイドをやっている人なら一度は抱いたことがあるかもしれない、この「値付けと価値の葛藤」について、本音で書いてみようと思います。
1. 頼まれてもいないのに(笑)プレゼントしていた「本当の理由」


10年くらい前のことだけど…
思い返せば、以前の私は誰かに「これ作って!」と頼まれて作るよりも、何も言われていないのに勝手に作って「押し付けちゃってごめんね、アハハ!」と明るい自虐交じりで渡すのが一番落ち着いていました。
なぜなら、頼まれて作ると「相手の期待に応えなきゃ」「もし気に入らなかったらどうしよう」という責任が発生するから。
何も言わずにプレゼントするのは、私にとって「責任を負わずに、作る楽しさだけを100%味わうための防具」だったのだと思います。

想像を上回る完成度じゃないと満足出来ない…
実は自分で言うのもなんですが、私はちょっと「異様な器用さ」を持ち合わせていまして(笑)、アイデアが湧くときは噴水のように止まらなくなります。
作品のクオリティにも、丁寧さにも、自信がある。
だからこそ、いざ「商品」として売り出して、ほんの小さなクレームでもついて自分の作品(我が子)が傷つくのが怖くてたまらなかったのかもしれません。
値段を安く設定してしまうのも、どこか怯えがあったからなのだろうなと思います。

この値段で文句を言う人はどうかしてる…!
的な…。歪みがすごい。
【ハンドメイドの闇】売れないイベントはSNSより辛い。心身ともに消耗した苦い経験談
2. 100均を見て「勝てなくない…!?」と絶望する日々
そんなチキンな私がハンドメイドを売るようになって直面したのが、「100均の凄まじさ」でした。ダイソーやセリアの店内を歩いていると、
「え…? これが100円!? 材料費どころか、私が手作業で何時間もかけて作ってるものの何倍も出来上がってるじゃん…」と頭を抱えてしまうんです。
キレイ…、というか、低価格とは言え工業製品に感じるある種の「安定感、安心感」。
大量生産の企業努力には勝てるわけがないと分かっていても、どうしても
「100円でこれが買える時代に、私の手作りに何千円もつけていいのだろうか…」
と弱気になり、ついつい「材料費+お気持ち程度」の安すぎる価格を設定してしまう癖が抜けないでいました。

しかも、よっぽど100均パトロールしてる人でない限り、
「それ、100均で見た!」
って、最近は気づかれないのでは?
気づいても言わないか…

特に、アクセサリーやキーホルダー類は100均と差別化しないと厳しい!
3. 「型に流しただけ」の商品に対する、謎のプロ意識と拒絶感

もうひとつ…、ずっと胸の中にあったのが「誰でも作れる量産品」に対するモヤモヤでした。
シリコン型にラメとレジンを流し込んで固め、市販のチャームをつけただけのキーホルダー。

毒を吐くようですみません…!
「技術や工夫がなくても、数分で作れてしまうものに高値をつけて売るなんて、作り手として自分には絶対にできない!」
と、勝手に一人で頑なになっていたんです。
消しゴムはんこを削り出し、プラバンを0.1ミリ単位で調整し、歪みや滲みと戦ってきた自分からすると、どうしても「こだわり=価値」だと思いたかったのかもしれません。

例えば、
同じビーズをひたすら何重にも連ねた超シンプルなブレスレットなら、「キレイなものをハンドメイドでない店で買う」。
作っても退屈だからです。
それに対し、色合わせの面白い複雑なビーズ編みなら、ぜひとも一から自分で作りたい!

拗らせてる…?

まぁ、数珠繋ぎも、それが必要で手作りしたほうが安上がりなら、手作りするんだけどね…
「集客ゼロ」「売れない」で見えたもの。初めてのハンドメイドワークショップ、赤字は未来への授業料!?
4. 我が子が買ってきた「数百円のキーホルダー」でハッとした日
そんな頑固な私の価値観を、だいぶ変える出来事がありました。
ある地域のイベントに出かけたときのこと。
うちの子が、お友達とお揃いで嬉しそうにお小遣いを握りしめて買ってきたのが、まさにその「型にレジンとラメを流し込んだだけのキーホルダー」だったのです。
数百円出して買ってきたそれを見て、正直一瞬「うっ…なんて手のかかっていないものを…」と思ってしまいました(笑)。
でも、目をキラキラさせて「〇〇ちゃんとお揃いなんだよ!」「これが一番可愛かったかな〜って」と宝物のようにバッグにつける子どもを見ていて、胸がギクッとしたんです。
5. 人が買っているのは「技術」だけじゃなく「思い出とトキメキ」

そのとき、気づかされました。
子どもが買ったのは、高度な技術や何時間もかけた職人技ではありません。
「イベントのワクワク感」「お友達とお揃にする楽しさ」「自分で選んで買ったというトキメキ」という『思い出』そのものだったんですよね。
「型に流しただけだから価値がない」と思っていたのは、作る側の勝手な独りよがりだったのかもしれません。
⭐️技術やこだわりを詰めた作品:長く愛用してもらう「品質と世界観」を売るもの
⭐️シンプルで手に取りやすい作品: その場の「トキメキや手軽な思い出」を売るもの
どちらが正しい・間違っているではなく、「届けている価値の種類がちがうだけ」なんだと、子どもに教えてもらった気がしました。

たがしかし、
ちっちゃいうちはいいけど、
見る目を養ってほしいとも思う(笑😭)

穏やかに、和をもってね

まとめ:だから私は、今日も「こだわりと愛」を込めて作る!
値段をつける怖さや、100均への恐怖と戦ってきた私ですが、今ではこう思っています。
私にあるのは、湧き出るアイデアと、自慢の器用さ、そして何よりも「作ることが楽しくてたまらない情熱」です!
誰に頼まれなくても、丁寧に楽しくこだわって作った作品には、100均にも量産品にも絶対に真似できない味があります。
手軽な思い出を届ける作品も素晴らしいけれど、私は私らしく、手に取ってくれた人が「うわぁっ…!」と感動してくれるような、丁寧で愛おしい作品を届けていきたい。

の割には、随分とぼけたもの作ってるんだよね‼️

それがいいのよ!
傷つくのを怖がりすぎず、自信を持って、これからも大好きな「ものづくり」を続けていきます!
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