​【ちいかわ島編から読み解く】明日使える「人魚伝説」の雑学!セイレーンからハリポタ、八百比丘尼、スタバ!?まで徹底解剖

専業主婦のエッセイ

映画やアニメを観ていて、

「……あれ?なんかまた『人魚』がテーマに出てきたぞ?」

と思ったことはありませんか?

​『ちいかわ』の島編(人魚姫・セイレーンが登場する長編エピソード)をはじめ、『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『ハリー・ポッター』まで、物語のネタに迷ったクリエイターたちがこぞって引き出しから引っ張り出してくる究極のモチーフ…

それが「人魚(Mermaid / Siren)」です。

​昔話やファンタジーでおなじみの人魚ですが、その歴史をちょっと掘り下げてみると、「へぇ〜!」と膝を打つような意外すぎる教養とトリビアの宝庫でした。

​今回は、知っておくと明日の雑談がちょっと楽しくなる「人魚の裏知識」を、お届けします!

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​🦅 1. 「パトカーのサイレン」の語源!?元祖セイレーンはまさかの「鳥」だった

人魚といえば「美しい歌声」ですが、そのルーツは古代ギリシャ神話に登場する海の怪物「セイレーン(Siren)」にあります。​

ディズニーの『リトル・マーメイド』のアリエルも「美声」がキーワードですが、実はこのセイレーン、もともとは魚の尾ヒレではなく「鳥と人間が混ざった怪物」だったんです!

☑️元祖は「頭が女性、身体が鳥」

険しい岩場や洞窟に住み、航海中の船乗りを美声で惑わして難破させ、喰らうという恐ろしい海の怪鳥でした。

​☑️なぜ「パトカーのサイレン」?

人を惑わし、危険を知らせるあの警報音「サイレン(Siren)」は、まさにこのセイレーンが語源!

「サイレンの音が人魚の歌声からきていた」なんて、ちょっと誰かに言いたくなりませんか?

​中世以降、北欧などの「海の精霊(マーメイド)」のイメージと混ざり合い、

「海に住むなら鳥より魚のしっぽでしょ!」

ということで、私たちが知る「美声で惑わす魚の人魚」へと進化したのです。

​🎨 2. 東欧に伝わった「空飛ぶ人魚」と、スタバのロゴの秘密

ギリシャから東欧(ロシアやスラヴ圏)に伝わったセイレーンは、今度はお魚にならず「楽園の聖なる鳥」として発展しました。​

☑️シリン(Sirin)

あまりに切なく美しい歌声で、聞いた人は世の中を忘れてうっとり死に至るという鳥。

​☑️アルコノスト(Alkonost)

聞いた人に「本当の喜びと癒やし」をもたらす美声の鳥。​

ロシアの古典絵画では、色鮮やかな翼と美しい女性の顔を持つ「鳥人」として大人気のモチーフです。

☕️ちなみに、スターバックスの緑のロゴに描かれているのは「2つの尾を持つ人魚(セイレーン)」ですが、歴史を一番昔まで巻き戻すと、実は「空を飛ぶ鳥の怪物」だったというのは、なんとも面白いギャップですよね!

​🧙‍♂️ 3. ハリポタの黒い湖にいる人魚「セルキー」の出どころは?

​『ハリー・ポッターと火の杯』の第2の課題で、黒い湖の底から現れた不気味でワイルドな人魚たち(水中人 / Merpeople)。​

魔法界の公式設定でも、彼らの最古の始祖はギリシャ出身の「シレーナ(Sirena)」とされており、やっぱりセイレーンがルーツになっています。

​ハリポタでは、​温かい海の美しき「マーメイド」​寒冷な黒い湖に住む野生派「セルキー」​アイルランドの怪物に近い「メロウ」​と地域ごとに種類が分かれているという細かすぎる設定も!​

さらに、ハリーたちが手に入れた「金の卵」を陸の上で開けると「ギャアアアアーー!」と悲鳴に聞こえるのに、水の中に沈めると美しい歌声に変わるという演出がありましたよね。

あれも「人魚の歌声は水の中でこそ本領を発揮する」という伝承を応用した、製作者の見事なオマージュなんです。

​🐟 4. 日本の人魚はビジュアルがヤバい!?禁断の「八百比丘尼(やおびくに)」

海外の人魚が「美しい女性」寄りなら、日本の伝統的な人魚はかなり怪獣寄りです。

​『日本書紀』などに登場する日本の人魚は、「顔は人間だけど身体は完全にお魚」「赤ん坊のような声で鳴く」「頭に角がある」という、完全に妖怪・UMAの枠組み。​

そして日本の人魚伝説で最も有名なのが「八百比丘尼(やおびくに)」のお話です。

​漁師が持ち帰った謎の肉(人魚の肉)をうっかり食べてしまった娘が、何年たっても全く年を取らなくなり、800歳まで生きて全国を旅した……

​「人魚の肉を食べると不老不死になる」というこの伝説。

『ちいかわ』の島編でも物語を大きく動かすキーアイテムになっていましたが、周りの人がどんどん老いて死んでいく中、自分だけが若いままで生き続けるという切なさは、昔から日本のエンタメの大好物モチーフなのです。

そういや、ちいかわ映画のあと、雪組ポーの一族見ました😭

コロナ禍でバズった『アマビエ』も、実は海から現れて予言を残す『日本流の人魚のバリエーション』なんですよ!

(しかも名前は瓦版の書き間違い説が濃厚)

​【コラム:なぜ人魚は洞窟にいるのか?】

『ちいかわ』の島編でも印象的な「洞窟」。

実は元祖セイレーンも、歌声をきれいに反響させて船乗りを誘惑するために「海の洞窟(岩場)」を拠点にしていました。

エコー効果!

陸と海が交わる洞窟は、古来より「人間界と異界をつなぐ場所」。

だからこそ人魚の物語には、いつも暗くて静かな洞窟が登場するんですね!​

「可愛らしいキャラクターの物語」と思いきや、神話の時代から続く「洞窟×人魚」の方程式をきっちり踏襲しているあたり、作劇の深さに改めて驚かされますね!

​🎬 5. なぜクリエイターは「人魚ネタ」に抗えないのか?

​映画やアニメの制作陣が「う〜ん、次の作品のネタどうしようか……」となった時、人魚が選ばれ続ける理由。​

それは、「人間にとって『海』は、地球上で唯一残された身近な異世界だから」です。

現在でも、海の90%は未知!

​・美しい歌声で誘惑する「セイレーン」の恐ろしさ

​・水の底の暗い洞窟に隠された秘密​

・食べると不老不死になる「人魚の肉」の禁断感

​古代ギリシャの時代から数千年間、人類は「海の向こうには何かいるんじゃないか?」という幻想を抱き続けてきました。​

誰もが知っている「人魚」という共通言語を使いつつ、

「実は元祖は鳥だった」

「水の中じゃないと悲鳴に聞こえる」

「食べると800歳まで生きる」

といった裏設定をこっそり忍ばせる……。

​まんまと気になってググり、伝承の沼にはまってしまった私たちは、完全に制作陣の手のひらの上でコロコロと転がされているのかもしれません(笑)。

​次に映画やアニメで「人魚」が出てきた時は、ぜひ「これはセイレーン系かな?」「ハリポタ系かな?」と、ニタっと笑いながら楽しんでみてくださいね!

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