〜SNS時代の情報お下がり論と、我が家のシンプルな着地点〜

皆さんは「〇〇活」という言葉、普段どのくらい使っていますか?
就活、婚活、朝活、涙活、推し活……。
世の中、数え切れないほどの「活」であふれていますよね。

かゆいところに手が届く日本!
分かりやすくて、口にするとなんだかちょっと前向きな響きがあって、本当に便利な言葉だなと思います。
最初にこの形を言語化した人、一体誰なんでしょう。天才ですよね。
そんな数ある「活」の中でも、以前このブログでも少し触れたことのある「腸活」。
この言葉、最近あまりにも耳にしすぎて、アンテナが反応しなくなってすらきました。
テレビをつけても、SNSを開いても、雑誌の表紙を見ても、右を向いても左を向いても「腸活」。

もはや「これさえ言っておけば一定数注目される」というような、
ちょっとした安売り感というか、SNSの呼び込みツールのような雰囲気すら覚えてしまう…
実は私が「腸活」を意識し始めたのは、今から10数年ほど前のことです。
当時はまだ「少し知れてきた、ちょっと意識の高いこだわり」というニュアンスが含まれていた気がします。
それが今や、ママ友同士の会話でわざわざ「最近、腸活しててさ」なんて話題にのぼることもなくなりました。
当たり前になりすぎて、今さら人に説明したり、勧めたり勧められたりすると、なんだかちょっと胡散臭く感じてしまうことすらあります(笑)。
巷にあふれる「マーケティングの罠」にはまりたくないなと斜めに見てしまう一方で、やっぱり素人なので、「新事実!これが腸に効く!」なんて特集されていると、単純に「へぇ〜!」と飛びついてしまう自分もいるのですwww
上流層の特別が、庶民の日常に染み広がるまで
この「流行のシステム」を考えていたとき、ふと、ある有名な映画のシーンを思い出しました。
映画『プラダを着た悪魔』の一作目で、メリル・ストリープ演じる鬼編集長ミランダが、ファッションに疎い主人公が着ていた「青いニット」について冷徹に、かつ見事に考察する場面です。
「あなたがバーゲンセールのワゴンから見つけて着ているその冴えない青いセーターは、単にあなたが選んだものではないのよ。
何年も前にトップデザイナーたちが巨万の富と何人もの人生を費やしてランウェイで発表した特別な『青』。
それがやがて高級デパートへ行き、そこからお手頃なブティックへ流れ、最終的にそのワゴンにまで流れ着いたもの。
あなたはエリートたちが選んだ流行の『お下がりのお下がり』を、それとは知らずに着ているのよ」
……というような、セリフです。これ、初めて聞いたとき「うっ」と鳥肌が立ちませんでしたか?最
下層に染み出る頃には、もはや元ネタが分からない。

さて、
見た目なんかより、自分には他に大事なものがあると。いう自負を優先しても良いし、
詳しくは知らなくても、なんか可愛いしちょうど良いと思ったから購入して着ている。
…どっちも、何も悪くない!
ただ、「知ってて選択しているか」は重要かもしれません。
こと健康に限って言えばなおさら。
私は今の「腸活」を取り巻く情報も、これと全く同じ仕組みの、壮大な伝言ゲームの果て(今のところの)にある気がするのです。
最先端の科学者やエリートたちが研究室で見つけた「特別な事実」があった。
それが専門誌に載り、健康意識の高い人たちの間で流行り、メディアに拾われ、企業が商品化し……
何年にもわたる伝言ゲームを繰り返しながら、お下がりのお下がりとなって、今の私たちの元に届いている。
エリートの特別だった概念が、時間をかけてじわじわと、いつしか庶民の日常の隅々にまで染み渡り、広がっていく。
これは一つの「普遍的な流れ」なのかもしれません。
伝言ゲームの論点のズレ
今や「適度な運動をする」というのと同じくらいの常識レベルで、「腸内環境を整えたほうがいい」と日本中が認識しています。
ただ、これだけ伝言ゲームの回数が多いと、ちょっと心配になることもあります。
もし流れてきている情報が、過去の確かな証拠に基づいたデータの「シンプルな型落ち(定番化)」なら大歓迎なのですが、
何度も人に伝わるうちに、どこかで変な解釈が加わって間違った認識になっていたり、企業が売りたいもののために論点がズレたりしていないかしら?と。

特に、広告とウワサだよね〜!
情報交換って楽しいから、コミュニケーションとしては、良いwww
「これを食べさえすれば、すべてが解決する!」
みたいな極端な情報を見ると、うっかり飛びつきそうになる自分を引き止めつつ、
「お下がりの伝言ゲームの途中経過に、振り回されすぎないようにしよう」と(言い過ぎwww)、一歩引いて眺める自分もいます。
それでもやっぱり、「腸活」という名前が付いていること自体は、とっても楽なんですよね。
自分の頭の中で「あ、いま自分の体に良いことしてるな」と認識するための、便利で愛おしいラベルのようなものです。
ネット社会やSNSにおいて、概念や行動に名前(しかも流行りのもの)をつけるというのは、大きなメリットであり、私たちの救いでもあるのだと思います。
巡り巡ってたどり着く、いつもの場所

情報の波に揉まれる専業主婦としての私の着地点は、
結局のところ、いつも通りの「あの場所」に落ち着きます。
あれこれ新しいサプリや流行りの食材を追いかけるのも楽しいけれど、最終的に行き着くのは、誰もが知っている超・基本の3つ。
①主菜と副菜、多品目をバランスよく(彩り豊かに)
②食物繊維(お野菜や海藻、キノコをたっぷり)
③適度な運動(家事の合間のストレッチでもOK)
(3)普遍性?ヒトが足を踏み入れた土地全てで引き起こすSuper大絶滅を、賢治&シータと解く(終)
最先端の研究から始まった伝言ゲームの旅も、私たちの家庭の台所にたどり着く頃には、驚くほどシンプルで、昔ながらの知恵と同じ姿になっているのが面白いところです。
流行りの言葉にもアンテナを張りつつ、マーケティングの波を上手にいなしながら、
今日も、お味噌汁にキノコや乾燥ワカメを多めに放り込む。そんな、気負わない自分なりの「〇〇活」を、これからも楽しんでいきたいなと思います。

皆さんの毎日の食卓には、どんな「定番」がありますか?


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