1日3杯のお茶の時間。私たちがコーヒーや紅茶で「一息つける」までの、壮大すぎるお話

専業主婦のエッセイ

もう数十年毎日、1年中、少なくとも1日3杯以上のブラックコーヒーは欠かせません

プラス、時々はイギリス風に淹れた濃いミルクティーで贅沢な気分を味わったり、夏には冷たい緑茶にレモンやミントを入れて爽やかに楽しんだりしています。

コーヒー、紅茶、ハーブティー、抹茶、緑茶、中国茶、チャイ、どれも好き。

ダントツ一番はコーヒー!

アイスコーヒーは猛暑日に飲むか飲まないかくらい…

毎日当たり前のように飲んでいるこれらの飲み物ですが、ふと、「そもそも、なぜ私たちは当たり前のようにお茶やコーヒーを1日に何杯も飲んでいるんだろう?」と不思議に思いました。

とうしたんでしょうwww

それを言ったら目に映る全てが疑問だよwww

​調べてみたら、私たちが今日1杯の温かい飲み物で現実逃避(またはリラックス、気分転換など)できるようになるまでには、世界を動かしたとんでもない歴史のロマンが隠されていました

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​☕ ① ブラックコーヒー:かつては眠気を吹き飛ばす「秘薬」だった

私が毎日お世話になっているブラックコーヒー。

カフェはもちろん、今ではコンビニやオンラインショップで手軽に買えますが…

大昔はその覚醒作用から、修道士たちが夜通しお祈りをするための「秘薬」として使われていました。

​その後、17世紀ごろにヨーロッパへ伝わると、「コーヒーハウス」というお店が大流行します。

それまで水質が悪かったヨーロッパでは、人々は朝からアルコール(薄いビールやワイン)を飲んで頭がぼんやりしていたのですが、

コーヒーの登場によって「飲むと頭がシャキッとする魔法の水があるぞ!」と大騒ぎになったのです。

水よりもアルコールの方が安全だから、だって!

殺菌抗菌〜

このコーヒーハウスでの知的でおしゃべりな時間が、のちの科学や経済の発展(なんとロンドンの証券取引所もコーヒーハウスから生まれました!)につながっていきます。

現代の私がコーヒーを飲んで「さあ、家事やるぞ!」とシャキッとするのも、大昔のヨーロッパの人たちと全く同じシステムですね。

🇬🇧 ② 濃いミルクティー:イギリスの貴族たちが命がけで愛したステータス

ときどき無性に飲みたくなる、コクのあるイギリス風の濃いミルクティー。​

マグカップではなく、カップ&ソーサーでいただくよ

イギリスといえば紅茶の国ですが、実はイギリスではお茶の葉は1枚も採れません

17〜18世にアジアから命がけの船旅で運ばれてくる紅茶は、当時は銀の箱に鍵をかけて保管されるほどの「超・超・高級品」だったのです。

​当時のイギリスの貴族たちは、「我が家はこんなに高価なお茶を飲めるんですよ」という財力アピール(ステータス)のために紅茶を飲み始めました。

それがやがてお砂糖やミルクと出会いながら、一般の労働者たちの疲れを癒やす飲み物へと広がり、現代の私たちの家庭へと届いています。​

ちなみに、イギリスの「アフタヌーンティー(午後のお茶の時間)」の習慣は、ある貴族の奥様が

夕食までの時間が長すぎて、お腹が空いて夕方に頭痛がするから、おやつとお茶を持ってきて!」

と、わがままを言ったことから始まったのだそう。

「お腹が空いて一息つきたい」という主婦のリアルな気持ちが、世界的な文化を作ったと思うと、急に親近感が湧いてきますよね!

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​🍋 ③ 冷たいアレンジ緑茶:薬からスタートして、現代に咲いた自由な文化

​夏の暑い日に、冷たい緑茶にレモンやミントを入れるアレンジ。

すっきりして最高に美味しいですよね!

​世界的に見ても、お茶(緑茶の起源)の歴史はコーヒーや紅茶よりもずっと古くから始まっています。

最初は平安時代に中国から「不老長寿の薬」として日本に持ち込まれました。

お坊さんや将軍といった、身分の高い人だけが回し飲みするような神聖なものだったのです。

でも、「薬」と言われていたのも大納得。

実は緑茶って、ビタミンCの含有率がもの凄く高い「超実力派の健康飲料」なんです!​

普通、ビタミンCは熱に弱くて、お湯をかけると壊れてしまうのが弱点ですよね。

ところが緑茶のビタミンCは、お茶に含まれる「カテキン」に守られているおかげで、お湯を注いでも壊れずにそのまま体まで届くという信じられないキセキの性質を持っています。

わざわざ酸っぱいレモンを食べなくても、毎日の緑茶で手軽に美肌や風邪予防のビタミンCが摂れるなんて、昔の人が「不老長寿の薬」と呼んだのも大正解ですよね。

茶道といえば千利休と戦国武将だよね

抹茶より緑茶のほうがず〜っと前からあったのかな

​緑茶と抹茶の関係、そして奈良時代以前の日本の嗜好品事情について、おもしろい歴史をまとめました!

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​🍵 1. 「緑茶」と「抹茶(茶道)」の関係と歴史

​実は、「緑茶」も「抹茶」も「ウーロン茶」も「紅茶」も、ぜんぶ元々は

『カメリア・シネンシス』という同じ一つの植物の葉っぱから作られています

​では、緑茶と抹茶(茶道)は何が違うのでしょうか?

それは、「加工方法(お茶の葉の淹れ方)の流行の歴史」の違いです。

​🌿 平安時代:お茶は「固形」だった!?(団茶)

最初に中国から伝わったお茶は、葉っぱを蒸してすりつぶし、お餅のように固めて乾燥させた「団茶(だんちゃ)」というものでした。

飲むときは、これをガリガリ削って、お湯で煮出して(あるいは塩などを入れて)薬として飲んでいました。

​🎍 鎌倉時代:ここで「抹茶」が登場!(点茶)

​鎌倉時代(12世紀末)になると、栄西(えいさい)というお坊さんが中国(宋)から新しいお茶のブームを持ち帰ります。

これが「抹茶」のルーツです。

お茶の葉を乾燥させて、石臼でサラサラの粉末(抹茶)にし、それをお湯に溶かしてシャカシャカ混ぜて飲むスタイルです。

これがのちに室町〜安土桃山時代にかけて、千利休たちによって「茶道(侘び茶)」へと芸術的に大進化を遂げました。

​🏮 江戸時代:ついに今の「急須で淹れる緑茶」へ(煎茶)

​私たちが普段飲んでいる、急須に葉っぱを入れてお湯を注ぐ「煎茶(せんちゃ)」のスタイルが完成したのは、実は一番遅くて江戸時代中期です。

それまでの抹茶は高級すぎて武士や貴族しか飲めませんでしたが、

もっと簡単で、お茶の葉本来の綺麗な緑色と美味しさを楽しめる方法はないか?

と開発されたのが、今の緑茶のスタイルです。これが庶民の間で大爆発的なブームになりました。

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​💡 つまり……お茶の歴史は、

「煮出す薬(平安)」⇒「シャカシャカする抹茶(鎌倉〜戦国)」⇒「急須で淹れる緑茶(江戸)」

という順番で、時代ごとの最新トレンドに合わせて形を変えてきた歴史なんです。

聖徳太子はお茶飲みしなかったのね〜

でも何かしら、お茶的なのはあったでしょ

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​🏛️ 2. 奈良時代まで、日本に「嗜好品」はあったの?

​お茶が伝わる前の奈良時代やそれ以前(飛鳥・古墳・縄文時代など)の日本にも、

人々が「あ〜、一息つきたいな」「お祝いしよう!」というときに楽しむ立派な嗜好品がありました

​代表的なものは以下の3つです。

​🍶 ① 「お酒」は縄文・弥生時代からあった!

​日本で最も古い嗜好品は、やっぱりお酒です。​

⭐️縄文時代:山ブドウやサルナシなどの果実をツボに仕込んだ、天然の「果実酒」を楽しんでいた形跡が見つかっています。

​⭐️弥生時代:お米が作られるようになると、ついに「日本酒のルーツ(濁酒)」が生まれます。

当時は、神様へのお祈りや、お祭りのときにみんなで飲む特別な嗜好品でした。

​🍯 ② 甘みという究極の贅沢「甘葛(あまづら)」

砂糖がなかった奈良時代、貴族たちが死ぬほど愛した高級な甘味料(嗜好品)が「甘葛(あまづら)」です。

ナツヅタという植物の樹液を煮詰めたシロップのようなもので、冬に採れた天然の氷をガリガリ削って、このシロップをかけて食べる「元祖・かき氷」を聖武天皇などの超エリートたちが楽しんでいました。

清少納言も、あまづらを枕草子で「上品で素晴らしいもの」と大絶賛しています!

​🌰 ③ 「お菓子」のルーツは木の実や果物

奈良時代以前、主食(お米や穀物)以外に食べる間食は、すべて「御菓子(おかし)」と呼ばれていました。

主にクリやトチノキの実、干した柿や山ブドウなどです。

現代のようなチョコレートやクッキーはありませんが、自然の優しい甘みを「ふう、美味しいな」と楽しむ文化は、大昔から変わらずにありました。

​✍️ 歴史って本当につながっていて面白い!

​こうして見ると、奈良時代の貴族たちが「かき氷(甘葛)最高〜!」と言っていた時代に、

中国から「緑茶(当時は苦いクスリ)」がやってきて、

それが戦国時代に「茶道」になり、

江戸時代に「普段の緑茶」になり……

と繋がっているのが分かりますね。

​「日本の緑茶の歴史が一番古い」の背景には、こんな風に日本人が形を変えながら1000年以上もお茶を愛し続けてきたストーリーが隠されています。

煎茶派になりそう〜〜

でも、朝起きたらまずコーヒー飲まないことには始まらん。

毎日平均4杯はブラックコーヒー飲んでるけど、結局の結局、健康にはどうなの??

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​☕️ 毎日4杯は大丈夫!科学的な「安心の理由」

​① 世界的な基準でも「4杯」はセーフ

​世界保健機関(WHO)や、食の安全に厳しい欧州食品安全機関(EFSA)などのガイドラインでは、健康な成人が1日に摂取しても安全なカフェインの量は「最大400mgまで」とされています。

一般的なマグカップで飲むブラックコーヒー1杯(約150〜200ml)に含まれるカフェインは、およそ60mg〜90mgほど。

つまり、4杯飲んでも合計240mg〜360mg程度なので、安全基準の範囲内にしっかりと収まっているのです。

ほかの食品や飲料からカフェイン摂ってなければね!

​② 実は「毎日4杯」が一番病気のリスクを下げる?

​日本の国立がん研究センターなどが約10万人を対象に行った大規模な調査では、

1日に3〜4杯のコーヒーを飲む人は、ほとんど飲まない人に比べて、心疾患や脳血管疾患などの死亡リスクが約24%も低い

という驚きのデータが出ています。

コーヒーに含まれる豊富なポリフェノール(クロロゲン酸)には強い抗酸化作用があり、血管を健康に保ったり、血糖値を安定させたりする効果があるため、現在では「むしろ適量飲む方が体に良い」と言われています。

​⚠️ ただし、こんな場合は「悪影響」が出ることも…

​4杯という「量」自体は安全圏ですが、「飲み方」や「体質」によっては、少しだけ注意が必要です。

​☕夕方以降に飲むと、睡眠の質が落ちる

カフェインが体の中から抜けるには、実は5〜8時間ほどかかります。

午後の3時や4時以降に飲むと、本人はぐっすり眠れているつもりでも、脳が深い睡眠に入れず、翌朝の疲れが取れにくくなることがあります。​

胃が荒れやすくなる

コーヒーは胃酸の分泌を促すため、空腹のときにブラックで何杯も飲むと、胃痛や胸焼けの原因になります。

​☕鉄分の吸収をジャマする

コーヒーに含まれる「タンニンの成分」は、食事で摂った鉄分とくっついて、体への吸収を邪魔してしまいます。

貧血気味な方の場合は、ごはんを食べてから1時間ほどあけて飲むのが理想です。

そもそもカフェイン分解酵素をあまり持たない人も。

美味しく楽しむための「黄金ルール」

毎日の習慣であるコーヒーを、100%体に良い「最高の相棒」にするためのちょっとしたコツです。

1、飲む時間は「朝〜15時まで」にする

1日4杯なら、朝、午前、昼食後、15時のおやつ、でちょうど4杯ですね!

2、空腹のときは、少しお腹に何か入れてから飲む

3、もし夕方以降に「一息つきたいな」と思ったら、カフェインの少ないお茶(麦茶やほうじ茶)にする

夕食後も飲みたい…

​🌟 結論:1杯のマグカップは、人類の歴史の結晶

​こうして振り返ってみると、私が毎日何気なくキッチんでお湯を沸かして作っている1杯は、

​⭐️眠気と戦った修道士のコーヒー​

⭐️イギリス貴族が憧れた紅茶​

⭐️将軍様が薬として飲んだ緑茶

​という、世界中のきらびやかな歴史がぜんぶ我が家のマグカップに大集合している状態なんです。

​世界が繋がり、技術が進歩したからこそ、現代の私たちは数百円で、その日の気分に合わせてコーヒーも紅茶も緑茶も自由に選ぶことができます。​

「あ〜、今日もあれもこれもも〜大変!」と思ったら、ぜひお気に入りのカップにたっぷりお茶を注いでみてください。

私たちは今、歴史上もっとも贅沢で、もっとも豊かな「お茶の時間」を過ごしているのです。

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