ロシア民謡の『一週間の歌』をご存知でしょうか。

日曜日に市場へ出かけ〜、糸と麻を買ってきた〜、
月曜日にお風呂をたいて〜火曜日にお風呂に入り…
かつては、欲しい食料品も、限定品やブランド品、服や装飾品も、わざわざ「街」まで足を運ばなければ手に入らない特別なものでした。
それが令和の今やどうでしょう。
スマホを数タップするだけで、地球の裏側の珍しい食べ物から限定品まで、指先ひとつで翌日には玄関に届きます。
なんでも、どこでも、すぐ買える時代になりました。

旅行や帰省のお土産を買おうにも、多くはどこでもネット購入できるもの。

確かに、特別感はないけれど、
必要なものがいつでもちょっとそこまで歩いて買えたり、ネットで注文して玄関まで届けてくれる便利さ。
昔には戻れない‼️
しかし、便利になった一方で、私たちの家は「買い込んだモノ」で圧迫されてはいないでしょうか。
1. 「お店に預けてある」という新しい所有のカタチ

☑️買ってからほとんど使っていない服やブランドバッグ。
☑️「限定」の文字につられて買ったものの、棚の奥で眠っている雑貨やコスメ。
☑️買ったことすら忘れて使用期限が切れてしまった調味料……。
そんな目にあうくらいなら、「最初からお店に置いておく」と考えるほうが、ずっと賢いのではないでしょうか。
街のショップもネットストアも、プロが照明を当て、きれいに陳列し、温度や湿度まで完璧に管理してくれています。
そして使用期限が切れたものは、私たちが何もしなくても勝手に処分して新しいものと入れ替えてくれる。

家で、整理整頓、温度湿度管理はなかなか難しい!

大事にしている季節物、思い出の品などは別として、
問題は、「頭の中で在庫管理できてない」物たち!

その「大切」の最終責任者は誰?——進級前に見直す、モノとサヨナラする「心の片付け術」
いわば、「街全体・ネット全体が、自分の巨大なメンテナンス付き倉庫であり、コレクション展示場」とも言えます。
「手元になくても不安じゃない。あのお店にちゃんと預けてあるから大丈夫」という感覚を持つと、所有の執着から解放され、驚くほど心が軽くなります。

有事でも、買い占めなければ皆に行き渡る。
交通渋滞も、一定の車間距離というソーシャルディスタンスが取れていれば、発生しないことに似てるね。
2. 買い物の正体:「所有」ではなく「観劇(体験)」である

私たちが買い物をするとき、本当に欲しているのは「そのモノ自体」なのでしょうか?
実は、「買う(Shopping)」という行為そのものがもたらす、あの独特のワクワク感や爽快感を味わいたいだけなのかもしれません。
もし「買うプロセス」そのものが目的であるなら、それは「観劇」や「旅行」に行くのと同じエンターテインメントです。
素晴らしい舞台を観て心が踊り、劇場を後にするとき、「この舞台セットを家に持って帰りたい」とは思いませんよね。
観劇という「体験」を楽しんだら、舞台はそこに置いて帰るのが当たり前です。
買い物もまったく同じ。
毎回やってたら出禁になるかもしれませんが(笑)、本当に欲しいもの、必要なものでない限り、店員さんと話したり、素敵な商品を手に取って胸を躍らせる「体験」を楽しんだら、商品はそのままお店という舞台に置いて帰ってくればいいのです。

小売店にとっちゃ、とんだ迷惑だね💦
とは言え私も買い物は大好き。欲しいものはたくさんあるけど、「一つだけ」を意識してるよ!

断捨離ブームの時、イケアのカタログを見て思わず笑った!
「捨てる?否。収納を買おう」
3. 魔法がかかったら「デパ地下の1000円パン」へ避難する

とはいえ、買い物には強烈な「魔力」があります。
ふとお店で声をかけられ、勧められるままに高価な商品を手に取った瞬間。
まるで魔法がかかったように、「あ、ダメだ、これ絶対に欲しい!」と頭が熱くなってしまうことがあります。
そんなとき、私は自分の中で魔法を解く「秘密の呪文」を唱えます。
「ありがとうございます、少し考えますね」そう言って静かにその場を離れ、目指すのはデパ地下です。デパ地下に入ったら、そこにある一番良いベーカリーへと向かいます。
そして、棚の中で一番高価な、小麦の香ばしい香りが漂う焼き立ての高級パンをひとつ買ってみるのです。
どれだけ高くても、せいぜい500円〜1000円。
「自分にちょっと贅沢な買い物をさせてあげた」という満足感と爽快感をしっかり味わいつつ、数万円の衝動買いからは鮮やかにエスケープできる。
1000円で魔法が解け、お腹も心も満たされて帰ることができる、最高のリセット法です。

これ、ほんとに効くよ(笑)
ブランド物を買ったところで、また別のものが欲しくなるのは、誰でも知っていること。
4. ファストファッションの疑問と「まわる経済」の嘘

でも、みんなが買わなくなったら経済がまわらなくなるのでは?
そんな疑問が浮かぶかもしれません。
しかし、毎シーズンのように安く作られては使い捨てられ、新品のまま大量破棄されるファストファッションや大量生産のシステムは、明らかに限界を迎えています。
安さの裏には環境負荷や過酷な労働が隠されており、「作っては捨てる」消費は経済を回しているのではなく、資源を切り崩しているだけです。
これからの令和の時代に求められているのは、「モノの量」から「コト(体験や質)の循環」へのシフト
☑️1,000円の服を10着買って捨てるより、30,000円の良い服を1着買って手入れしながら10年着る
☑️壊れたら捨てるのではなく、職人さんに手入れや修理(リペア)をお願いしてお金を払う
☑️モノを買い込む代わりに、観劇、学び、旅、身体のメンテナンスなど「自分の成長や体験」にお金を投資する
マリメッコ歴16年の私が辿り着いた、潔き「引き算」の美学。〜主役を引き立てるユニクロとの関係〜
消費する金額が同じなら、経済はしっかりと回ります。
モノを使い捨てるのではなく、技術や体験、時間の豊かさにお金を循環させることこそが、これからの時代にふさわしい経済の姿です。

日本の、手作り体験できる本格カスタムデニムなど、通な観光客にも注目されてるよね!

私の場合、推し活‼️
宝塚の沼を泳いでるわ。
ものすごい経済活動と生命活動よ。
からだと脳でエネルギーが燃える!
5. おわりに:持たないからこそ、いつでも出会える
モノを買い込んで手元に縛り付けるのをやめると、部屋の風通しが良くなり、自分自身の思考や軽やかさが取り戻せます。
街に並ぶ美しい品々も、ネットの画面に映る魅力的な商品も、すべて「自分のかわりに誰かが大切に管理してくれているコレクション」。
手元に多くを持たないからこそ、私たちはいつでも新鮮なワクワクと出会い、自分を高める「体験」に投資できる。
これこそが、令和という時代における本当の「豊かな暮らし」なのではないでしょうか。


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