「思い出をデジタルに残して、いつまでも一緒に…(^o^)」って、いやいや、20年前のがもう消えてるけど!?
戸棚の奥を整理していたら、昔使っていた懐かしのガラケー(ケータイ)が出てきました。

私の場合、2019年明けまでガラケーユーザーという強者なので、そこまで大昔ではないwww
でも、2000年くらいに使っていたガラケーの中身は、気になる…
「懐かしい…中にどんな写真が入ってたっけ!?」そう思って電源ボタンを長押ししてみるものの、画面は真っ暗なままピクリとも動かない。
充電器を刺しても沈黙……。
ふと冷静になって考えてみると、これって恐ろしいことだと思いませんか?
100年前の蓄音機とSP盤レコードは、今でも針を落とせばジャズやクラシックが部屋に響き渡るのに、
たった15〜20年前のガラケーの写真やWebサイトは、跡形もなく消え去ろうとしているのです。
デジタル社会の便利さの裏に隠された「デジタルの儚さ(はかなさ)」と、私たちが形にして残すことの意味について、考えてみました。

なぜ?100年前のアナログより「20年前のデジタル」が先に死ぬ理由

「デジタルデータは劣化しないから、永遠に残る」
昔、誰かが言っていたこの言葉、実は科学的には大嘘だったりします。
なぜ、たった数年前〜数十年前に私たちが夢中になった平成カルチャー(FLASHゲーム、ガラケーサイト、昔の写真)が二度と見られなくなってしまうのでしょうか?
理由は大きく分けて2つあります。
① 再生するための「環境(プレイヤー)」が地球上から絶滅する
紙のアルバムやレコードのような「アナログ」は、物質そのものに文字や音の凹凸が刻まれています。
最悪、電気や専門機器がなくても、ルーペで見たり、紙コップと針で音を拾ったりして、人間が力まかせに復元できます。
しかし、「デジタル」は違います。
そこに記録されているのは、単なる「0と1の電気信号」。
1、データを読み取るハード(ドライブや端末)
2、それを解釈するOS
3、画面に映し出すソフト(閲覧アプリ)
この3つが完璧に揃っていないと、ただの解読不能なデータ(ノイズ)になってしまいます。
技術の進化が早すぎるせいで、たった10〜20年で「再生する環境」が地球上から絶滅してしまうのです。

② 記憶メディア自体の寿命が「短すぎる」

さらに衝撃的なのが、データを保存しているメディア自体の寿命です。
☑️CD-R / DVD-R: 色素の劣化で、数年〜数十年で読み込み不能になることも。
☑️USBメモリ / SSD: 電気を蓄えてデータを保持するため、数年放置(通電しない)すると電荷が抜けてデータが自然蒸発する。
☑️スマホやガラケーの電池: 完全放電すると起動不能になる。

中身あるのか無いのか分からないCD-ROM、出てくる出てくる…
大昔の「羊皮紙」や「和紙」は1000年持ちます。「石碑」に至っては数千年残ります。
なのに、最新のSSDやスマホは「引き出しにしまって数年放置すると消える」という、なんとも皮肉な耐久性なのです。

世界の図書館が焦っている「デジタルの暗黒時代」
今、アメリカの議会図書館や世界中の専門家たちが、
「21世紀初頭の文化や歴史が、未来から丸ごと抜け落ちるのではないか(デジタルの暗黒時代)」
と本気で危機感を抱いています。

昔の手紙や日記は「屋根裏部屋」に放っておけば100年後に出てきますが、現代の私たちがクラウドやブログ、SNSに書いている文章や写真は、「誰かがサーバー代を払い続け、維持管理すること」が前提です。
運営会社が撤退したり、プロバイダを解約した瞬間、一夜にしてひとつの歴史がデータごと宇宙から消滅します。
インターネット・アーカイブ(過去のWebサイトを保存する有志の活動)などが必死にバックアップをとっていますが、個人がガラケーやHDDの中に閉じ込めた思い出は、誰かが救い出さない限り静かに消えていってしまうのです。

私が例えば600年後の未来人なら、
西暦2000年の中間層の人々のリアルな暮らしや考えも知りたい。
【200年後の未来人へ】世界中の女子高生のLINEはどこへ消える?「紙」と「令和のデータ」の切ない逆転劇

ガラケーの写真を救い出す方法と「写真館」の復活
「じゃあ、うちの押し入れで眠っているガラケーの写真はもう無理なの…?」
あきらめるのはまだ早いです!
⭐️長年放置されたガラケーは電池が完全に眠っているだけの場合が多く、「充電器を刺したまま数時間〜丸一日放置しておく」と、突然息を吹き返して電源が入ることがよくあります。

…どんな充電器だったっけ!?
ガラケーは蓋付きの穴?が多いwww
⭐️大手キャリア(auやソフトバンク、ドコモなど)が全国で定期的に開催している「おもいでケータイ再起動」という無料イベントに持ち込むのも手です。
専用の特殊な機器で一時的にバッテリーを復旧させ、中の写真をプリントしてプレゼントしてくれるという神のようなサービスを行っています。

見たいような見なくて良いようなwww
動機の強さ次第で、腰を上げてデータ発掘しようと思えば、その道はある!

「100年残る」プロの写真館が見直されている理由

こうして「デジタルデータがいかに儚いか」を痛感した人々がいま行き着いているのが、「プロの写真館で現像して、物理的なアルバムにする」という原点回帰です。
七五三や成人式だけでなく、最近は若い世代やファミリー層が「何でもない日の記念」に写真館を訪れるケースが増えています。

な〜〜んでもない日、バンザイ!
家庭用のプリンターで印刷した写真は数年〜10年ほどで色あせてしまいますが、プロの写真館が行う「銀塩(ぎんえん)プリント」は、光と薬品で印画紙に色を焼き付ける化学変化を利用しています。
そのため、暗所で保管すれば100年以上(アルバムならほぼ永久)色あせないと言われています。
データは消えるかもしれないけれど、プロに焼いてもらった1枚のアルバムは、確実に未来へ残るのです。
おわりに:100年後の誰かへ。手元の「手ざわり」を愛おしむ

自分の子孫がいるかどうかは分からないがwww
「デジタルは消えるから、プロの写真館や物理的な紙で残すのが最強!」
……とは言ったものの、
スマホアプリの加工(美肌補正や輪郭補正)にすっかり慣れ親しんだ現代人にとって、「写真館のガチなカメラで、無加工の無防備な自分を撮影される」のって、正直ちょっとした恐怖ですよね。

免許証の写真を信じられない。
これは私じゃない!
え?私なんですか?
でもご安心ください。現代の写真館はライティングの技術はもちろん、プロの手による「やりすぎない超ナチュラルな美肌補正」まで標準装備されているところがほとんどです。
アプリ写真よりも遥かに自然で、最高に美しく化けた自分を100年残すことができます。
前回の「石に彫る」という話にも通じますが、ハイテクで便利なデジタルほど、実は一瞬で消えてしまう「儚い(はかない)」存在です。
【200年後の未来人へ】世界中の女子高生のLINEはどこへ消える?「紙」と「令和のデータ」の切ない逆転劇
一方で、押し入れの奥で何十年も眠っていた古本やアルバム、針を落とせば音が鳴るレコード。
あの物理的な「手ざわり」のあるものたちの、ちょっとやそっとじゃ消えない「しぶとさ」には、どこか愛おしさと敬意すら覚えてしまいます。


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