LINEスタンプ制作10年のリアル。月8万稼いだ絶頂期から「崖崩れ」の落差、そして最新AI時代の再挑戦まで

ハンドメイドと販売

10年前、なんと私は「スマホなし」でスタンプを作り始めた

​「LINEスタンプ、審査に半年かかってたんだよ」と言うと、最近のクリエイターさんには驚かれます。今は、翌日に販売開始できたりします。

​私がクリエイターズマーケットの世界に飛び込んだのは、もう10年以上前、サービス開始から約1年後のこと。

当時は「スマホなし育児」の真っ最中で、なんとLINEすら使っていませんでした。​

そんな私が、なぜ何年もスタンプを作り続け、一時は月8万円もの売上を手にし、そして「売上の崖崩れ」を経験したのか。

その波瀾万丈な軌跡をレポートします。

⬇️推し活スタンプ!(何ファンか一目瞭然…)

1. スマホなし、LINEなしから始まった「10年前の挑戦」

​きっかけは友人からの「絵が上手いから作ってみたら?」という一言でした。

​当時の私は、子どもとの時間を大切にするため「スマホなし育児」を実践中。

スマホを持っていないので、もちろんLINEアカウントも持っていません。スタン、プ…?という状態です。

結局、アカウントを作るためにガラケーから「LINEが使えるガラケー」に機種変したのを覚えています。​

制作環境も、今思えば驚くほどアナログでした。​

持ち出し不可(マイルール)のiPadと、動作の遅〜〜いパソコン。​この2つを使い、子どもが寝静まった深夜に、静かに、でも情熱を持ってペンを動かしていました。

​2. 悶絶!「背景透過」との終わりなき戦い

​今のアプリなら一瞬で終わる作業に、当時は何時間も費やしていました。

私の制作フローはこうです。​

1、紙に手書きする

​2、iPadのカメラで撮影してPCへ送る​

3、「FireAlpaca」というソフトで背景を消しゴムツールで消す​、サイズ調整と色塗り​

…この「背景透過」がとにかく地獄でした。

イラストの小さな白抜きや文字の隙間がちょっとでも残っていると、即座に「リジェクト(やり直し)」。

​今、10年前に作ったスタンプを見返すと、手作業の消しゴム跡がガタガタで、画像もかなり荒いんです。まるでたまごっち

でも、LINEの方で修整してくれた可能性アリwww私の作品はもっと荒かったはず!

⬇️これはかなり初期のスタンプ!私は気に入っていて今でも使ってます

でも、その「不器用な一生懸命さ」には、今にはないエモさが宿っている気がします。

3. 月収8万円の絶頂と、突然訪れた「崖崩れ」

戦略なんて何もありませんでした。

売れるキーワード、絵のスタイル、タイミング…調べるどころか興味も持たず、ただ自分が作って笑えるもの、楽しいものを販売していただけ。

​ところが、ふとした思いつきで作った「名前スタンプ」がまさかのヒット

⬇️これが、一時ヒットした「〇〇さんのための日常会話」スタンプ40個セットの一部

大ヒットではないものの、月5〜8万円という、専業主婦のお小遣いとしては十分すぎる金額が振り込まれるようになりました。

「こんなに売れるの!?」と浮かれ、そのお金はあっという間に豪華なランチ代へと消えていきました。愚か…

​しかし、甘い時間は長く続きません。

育児の忙しさと、スタンプ作りの「飽き」量産をストップした途端、売上は文字通り「崖崩れ」のように落ちていきました。

​数万円が数千円になり、やがて数百円へ……。

数万件あるスタンプは毎日滝のように新着があり、新しく作るのをやめると即埋もれてしまいます

でも、不思議とショックはありませんでした。「今までがラッキーだったんだな」と謎の安堵

その後、制作は数年間の休止状態に入ります。

(ちなみにこの頃から編み物熱が始まり、ハンドメイドマルシェ初出店へ向かって行きますwww)

​4. 放置して数年。それでも「売上0」にならない理由

​驚くべきことに、全く更新していない期間も、毎月数百円の売上が入り続けています。

どんなに少なくても、一度も3桁は切らない謎。

そんな状態を数年放置していたある日、SNSを通じてメッセージが届きました。

〇〇という苗字でスタンプを作っていただけませんか?」​

自分でも忘れていたような古い作品を見つけ、必要としてくれる人がいる!!

「刺さる人には刺さるんだ」という感動が、私の中のクリエイター魂を再び呼び覚ましてくれました。

リクエストをいただいてからは、夢中で描き上げ、すぐに販売を開始しました。

​文明の利器「プロクリエイト」との出会い

久しぶりに制作意欲を沸かせてくれたリクエスト。

それを形にするために導入したのが、iPadアプリの「Procreate(プロクリエイト)」でした。

iPadの画面だとツルツルすぎるので、画用紙に描いているようなザリザリ感を得られる専用のシートと、ApplePencilを使用。

ペン先ひとつで直感的に描ける喜びを噛み締めています。

お手頃なiPad用ペンシルで文書も描画もスラスラ!

正直、まだアプリの能力の5%くらいしか使いこなせていない自覚がありますが(笑)、それでもマウスで一文字ずつ消しゴムツールを使っていた頃に比べたら、便利さも仕上がりの綺麗さも比較になりません!

ペーパーライク保護フィルムで圧倒的手書き感!

​このプロクリエイトを駆使して、リクエストいただいた名前スタンプや、わが家のアイドルの「ウーパールーパースタンプ」を新しく誕生させました。

⬇️下絵は全て手書き。楽にキレイにしあがるように。鳥獣戯画2

5. 令和のスタンプ作りは「驚きの連続」

今、改めてスタンプ作りの世界に戻ってみると、その進化に腰を抜かします。​

LINEスタンプメーカー…スマホ1つで、写真の切り抜きから販売まで数分で完結。

​●AI画像生成絵心がなくても、言葉を入力するだけでプロ級のイラストが完成。​

あんなに苦労した背景透過も、今は一瞬です。

わが家で暮らすウーパールーパーやナマズ、ウナギたちの写真も、今や簡単にスタンプにできる時代。​

実は、すでに「ウーパールーパースタンプ」も販売中!手書きのやり方を残した、素朴なスタンプです。

➡️全ての[LINEスタンプはこちら]

LINEスタンププレミアム会員の方は、追加料金なしで使い放題です!

ウーパールーパー特有の『無』の表情は、意外とどんな会話にも馴染むんです。返信に困った時の『既読』代わりにもおすすめ(笑)

​「LINEスタンププレミアム」という新しい波

さらに、10年前にはなかった大きな変化が「LINEスタンププレミアム」の存在です。

これは、ユーザーが月額制(サブスク)で対象スタンプを使い放題になるサービス

実は作り手にとっても、プレミアム対象に設定することで「持っていない人」にも気軽に使ってもらえるようになり、使用回数に応じて分配金が入る仕組みになっています。

私が作ったスタンプも、全てプレミアム対象に設定しています。

​かつてのように「1セット120円で買ってもらう」だけでなく、サブスクで多くの人に日常的に使ってもらうことが、今の時代の「長く愛されるコツ」なのかもしれません。

まとめ:大切なのは「楽しさ」の種まき

​10年前の苦労も、今の便利なツールも、結局は「誰かを笑わせたい」「この可愛さを共有したい」という気持ちから始まっています。

​これからスタンプ作りを始める皆さんは、私のような「崖崩れ」を怖がる必要はありません。

まずは1つ、楽しみながら作ってみる。その1つが、数年後のあなたに「数百円の幸せ」を運んでくれるかもしれません。

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