
この連載は、【前編】【中編】【後編】、この【資料編】から成る、
「ルナティック雑技団」/岡田あ〜みん を宝塚で上演して欲しいという切なる願いです。
【前編】羞恥心と狂想曲(カプリチョーザ)の狭間で:『ルナティック雑技団』宝塚大劇場公演・舞台稽古
はじめに:わらび野中学の学生とその保護者を「すみれ色の眼鏡」で覗く

夢のキャスティングを決定する、第1回ドラフト会議を100倍楽しむための、キャラクター公式ガイドです。
岡田あ〜みん先生が描く、あの「狂気とシュール」に満ちた住人たちを、もし宝塚の舞台に召喚したらどうなるか?
「配役」の前に、まずは「役柄の解像度」を極限まで高めておきましょう。

私も20年以上読んでいなかった…。

昔のことって、引くくらい覚えてるのよね〜
主要キャラクター図解(香盤順)
☆天湖 森夜(てんこ もりや)
属性: 孤高の美少年 / 学園のカリスマプリンス(自覚無し)
容姿端麗だが極度のマイペース。周囲が近寄らないのを「嫌われている」と勘違いしている
【宝塚的解釈】
圧倒的な「オーラ」と「美」を背負う男役トップスターの役どころ。
小鳥や植物と会話していても、赤ちゃん部屋のモビールの下で寝ていても、舞台中央でスポットライトを浴びた瞬間、すべてを「耽美」に変えてしまう特殊スキルが求められる。
セリフは大変少ないが、全角度で人間離れした美しさが必須。

個人的には……あの方しか浮かばない
☆星野 夢実(ほしの ゆみ)
属性: 主人公 / 妄想癖 / 常識人(に見える変人)基本はツッコミ。
居候先の天湖家で数々の騒動に巻き込まれる常識人。可愛い。
以前から憧れていた森夜を取り巻く、オカシな状況を目の当たりにし、森夜を普通の男の子にしようと奮闘する。普段はまともだが、キレると口が荒くなることも。
【宝塚的解釈】
森夜に憧れ、周囲に翻弄されるトップ娘役。
ゾフィーならぬ「ゆり子」との攻防が見どころ。「白目を剥いての銀橋早渡り」や「超高速のツッコミ」、「稀にボケる」など、高いコメディセンスと身体能力が要求される、難役中の難役。

花男のつくしとは全く違うタイプ。
キツめのセリフとリアクションはあれど、可憐な娘役を希望。
☆天湖 ゆり子(マダムゆり子)
属性: 森夜の母 / 破壊神 / 神経が特殊/ 息子と夫への異常な愛
超絶美人だが、思い込みが激しくエキセントリック。夫に依存しており、不在時は精神がぶっ飛ぶ。

このキャスティングで作品が決まると言っても過言ではない…!
【宝塚的解釈】
物語の「核」となる存在。専科・またはベテランスター枠。長身・細身なので、あえての「男役2番手スターによる女役」で、その圧倒的な声量と威圧感を表現したい。
彼女の絶叫と電磁波が劇場のミラーボールを揺らす時、物語は真のクライマックスへ。
主役コンビを食ってしまうほどのエネルギーを持つので、なおさら男役トップ(森夜)は圧倒的美オーラが求められる。

☆愛咲 ルイ(あいざき るい)
属性: 学園のアイドル/ 究極の自己愛 / 純粋で健気/森夜を一方的にライバル視
極度のナルシスト。先祖「危脳丸」譲りの誠実さで空回りする不憫な美少年。フランス系クォーター
【宝塚的解釈】
ゆり子を2番手男役スターが演じる場合は(可能性大)、 通常はルイを3番手スターが担う、もう一人の王子。
“強め”の3番手が良い。
森夜が「静の美」なら、ルイは「動の過剰」。
キラキラのラメ衣装を誰よりも着こなし、自意識を光り輝かせる姿は、観客のオペラグラスを独占すること間違いなし。
苦難が似合う美しい男前にお願いしたい。

となると…貧乏一本物の、あのお方。

【前編】羞恥心と狂想曲(カプリチョーザ)の狭間で:『ルナティック雑技団』宝塚大劇場公演・舞台稽古
四方八方を固める、脇役と言うには「濃すぎる」面々
◎成金 薫子(なりがね かおるこ)
大金持ちのお嬢様。森夜に憧れている。
金と権力に物を言わせて森夜を振り向かせようとし、ライバルを容赦なく蹴散らす。
そのため森夜と急に距離を縮めた夢実に超絶いじわるをしかける。
わがままな性格だが、森夜への愛は純粋で本物。
周りになんと思われても構わないという薫子の毅然とした姿は、物語ラストに夢実が海外へ旅立つきっかけとなる。
【宝塚的解釈】
誇り高く、気品あふれる娘役スター。キュートな若手だと厳しいかもしれない。
意志の強い態度と眉毛からして、小柄な男役スターという手も。

アデレードちゃんをやれる男役…
となると、娘役と役替り?
◎黒川 春明(くろかわ はるあき)
成金家の執事。薫子に付き従い、校内どころか教室にまで入り込む。
「こいつら100%伝説」の極丸の子孫。
紳士的な見た目と語り口だが、発言は下ネタかボケ。何を考えているかわからない、得体の知れない人物。

ニッチなファン多数の、影の最重要人物。大論争必須。
【宝塚的解釈】
スタイリッシュで足の長い、シュールをこなせる実力派スターを配置。
長身細身スタイルと、求められる笑いのセンスはゆり子役に求められるものと似ているため、脇役とは言え役替りで上位スターが演じるのもアリ。

・天湖慶一(てんこ けいいち)
森夜の父。ゆり子を包み込む、巨大な器で包容力抜群のおっとり美男子。ひげとメガネで美貌を隠している。ゆり子の精神安定剤。
【宝塚的解釈】
出番とセリフは少ないが、ラストで鉄板の「メガネを取ったらキラキラ宝塚顔」のオチは外せない。
美を前面に出すなら、若かりし日の慶一とゆり子のワンシーンを数秒リフレインもアリ。
◎ミスターX
薫子が雇ったボディーガード。金髪ストレートロングのハイスペック美青年だが、一目で森夜に恋してしまう、しっかり変態。
早々に薫子を見限りソロ活動を開始。
ゆり子にごく自然なお世辞をかまし、天湖家では良い待遇を受ける。
【宝塚的解釈】
トレンチコートから全身タイツまで美しく着こなすスタイルと経験が必要。
マイケル・ジャクソン的ダンスシーンも期待したい。

この人もなかなか……。ハズせない迷キャラ。
ベテラン枠か、ライジングスターか迷うところ。
・茂吉(もきち)
薫子の付き人。幼少期、成金家に拾われた恩がある。
数少ない、というか唯一?優しく良識的なキレイめ青年。
薫子の行き過ぎた行為を咎めたり、森夜を想う薫子に助言をすることも。
【宝塚的解釈】
優しい雰囲気の若手スターの出番。
見守り、支え、周囲のキツいギャグも優しい困り笑顔で受け流します。
◎ゴロミ
ルイを慕う後輩。何とも言えないの代表とも言えるルックス。
悪気なく、ルイの痛いところを突く天才。
「天湖ビーム」をまともに喰らい、精神に異常をきたす。
意外と登場シーンは多そう。
その他の「迷」人物…
□チーコ
夢見の同級生で、森夜のファンの女子生徒。
酒乱の父(大工)を持つ苦労人。必殺「ローン雪だるま切り」「内職傘張り地獄」の使い手。

出番は1回、それも一瞬だが、チーコのくだりはぜひとも使ってほしい。
□タコ部屋の若旦那
ここにきて、個人的にやや重要人物。
タコ部屋で働いていた夢実に求婚した男。タコ部屋の経営者?の息子と思われる。
おかっぱに細いヒゲ、おかしな出で立ちだが、デザイナーを目指している。夢実に一緒にミラノに行こうと誘う。

どんなキャスティングでも、絶っ対笑う!!
このシーン、入れて欲しい(ToT)www
□男子生徒
夢実が森夜の家に下宿している事を知った薫子が彼女への嫌がらせの為に連れてきた不細工な男子生徒。
薫子の仕打ちがあまりに惨いと、 茂吉が夢実を庇う。茂吉に対する制裁を命じられた黒川は、この男子生徒の方を「野ブタ」呼ばわりし制裁を下す。

□スポーツウエアのミスノ営業社員
ルイのスポンサーになろうと学校に出向き、ルイスタッフに腰低く交渉する。
仕事とはいえ、何かが間違っていると葛藤する。
カバンのミツヤの社員も。 スポンサー交渉するも、既にカバンは決まっていたため、断られる。
□スナックZのマスター
ニット帽に口ヒゲを生やした、無口な中年男性。落ち込んでいたルイの心を察し、何も言わずギターで慰める。
ルイのラストシーンに、一瞬登場するかも。
【前編】羞恥心と狂想曲(カプリチョーザ)の狭間で:『ルナティック雑技団』宝塚大劇場公演・舞台稽古

以下は、船上パーティ編の有無にもよるが、キャスティング必須とまではいかない面々。
□海賊グループ
ボス…薫子の船上パーティーをジャック。その正体は変装したミスターX。狙いは森夜。
その他海賊メンバー(ピエトロ、ミッシェル、ゴンザレス、ゴルシア、ガビゼル、ガブリエル)
船上パーティ編のみ登場。
□愛咲家の人々
フランス人の祖父、地下室のダンサー祖母、兄レイ、母、父、弟ロイによる「アート戦士」一家。
愛咲ファミリーは情報過多のため…、スクリーンでの登場でも良い。
もしくは所々に紛れ込ませ、ファンだけが気がつく仕掛けなどで済ませたい。

今一瞬出た写真、ルイのじぃちゃん、〇〇さんよwww!!
的な、ファンの喜ぼせ方を。
□わらび野中学校長
ルイの奇行に胃を痛める。自分の代で問題を起こしてほしくない。
□天森 胡液
森夜と名前が似ている美術教師(43歳)。
□森夜の友達(小鳥・植物)
斉藤くん(いかり肩の小鳥)、柳沢くん(内股)、木下くん(番長)、
村田くんと有田くん(観葉植物)。
さすがに人員配置は要らないかと…
□電車内の謎の人物
岡田あ〜みん本人。列車の座席で、大きな布を被り潜む。編集者から逃走中。
このギャグ(?)を舞台で伝えるのは難しいかも。
□薫子の両親
愛情の薄い、自己中心的な成金夫妻。
船上パーティ編でのみ登場。
□夢実の両親
初めに一瞬登場。海外赴任している。
結び:静寂の資料室から、熱狂の銀橋へ
以上が、宝塚版『ルナティック雑技団』を構成する主要なピースたちです。
こうして文字に起こしてみると、一人ひとりのキャラクターが持つ「負のエネルギー」と「過剰な自意識」がいかに強固であるか、改めて戦慄を覚えずにはいられません。
これほどまでに濃密な個性のぶつかり合いを、清濁併せ呑む宝塚の舞台でどう調和させるのか。
この資料編で、役柄の輪郭は整いました。
次はいよいよ、この空席の椅子に、私たちが愛してやまない「あのスター」たちの名を刻むときです。

ヤバいやヤバいよ〜

個人の独断と偏見以外の何物でもありませんが、それを皆さんに押し付ける気持ちは一つもございません!
広い心で楽しんで下さいwww
➡ 【完結編】第1回 宝塚版『ルナティック雑技団』ドラフト会議 ―指名獲得!全配役を神キャストで固める狂喜の夜― へ続く




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