
LINEクリエイターズスタンプを作り始めて、気づけば10年以上が経ちました。
「背景透過に泣いたアナログ時代」から「プロクリエイトでの劇的進化」までを駆け抜けてきた私ですが、今、さらなる大きな変化の波を感じています。
それが、「AI画像生成(Geminiなど)」によるスタンプ作りです。
今回は、手書きにこだわってきた私がなぜAIに興味を持ったのか、そして今の若い世代にとってのLINEの「意外な位置づけ」について、具体的なエピソードを交えてお話しします。

1. 手書きの温もり×AIのスピード感
これまではiPadアプリ「Procreate(プロクリエイト)」を使い、一筆ずつ心を込めて描いてきました。
消しゴムツールで格闘していた初期に比べれば天国のような環境ですが、それでも40個のスタンプを仕上げるのはかなりの重労働です。
まるで紙に手書きの感覚!iPad用ペーパーライク保護フィルム(8個から売れますが、私はほとんど40個ずつ作っていました。)
例えば、「ウーパールーパーが『ありがとう』と言ってお辞儀をする」という1枚を描くのに、下書き、ペン入れ、色塗り、微調整…と、納得いくまで1時間はかかっていました。
これを40種類分、家事や育児の合間にこなすのは至難の業です。ハマってなければできません。
そしてその勢いは、長く続くものではないのです。
☆そこで注目したのが「AIとの共同作業」です☆
自分: キャラクターの「魂(ベースのデザイン)」をプロクリエイトで描く。
AI: その画像をGeminiなどに読み込ませ、「この子に今度はケーキを持たせて」「次は布団で寝かせて」と指示を出す。
AIなら、数秒で「寝ているポーズ」のバリエーションを4〜5パターン出してくれます。
10年選手だからこそ、この「数時間の作業が数秒になる」効率化の凄さが身に染みてわかります。
AI画像生成をスマートに!コスパ良しハイスペックタブレット!2. 今の若者にとって、LINEは「聖域」?
スタンプ作りを再開するにあたって調べて驚いたのが、今の若い世代(Z世代)のLINE事情です。
私たち世代にとってLINEは「まずは連絡先を交換するもの」でしたが、今はその役割がInstagramに取って代わられています。
●初対面は「インスタ交換」: 「LINE教えて」はハードルが高く、「インスタやってる?」が今の挨拶。
DM(ダイレクトメッセージ)でやり取りするのが今の日常です。
●LINEは「親密さの証」: 何度か遊んで、本当に仲良くなってから初めて「LINE交換しよ」となる。
つまり、LINEは選ばれた人だけが入れる「プライベートな聖域」らしいです。
だからこそ、LINEで使われるスタンプには「インスタのキラキラした外向きの顔」ではなく、「仲の良い相手にだけ見せる、ちょっと崩した本音やユーモア」が求められています。
3. 次回作は「AI×手書き」のハイブリッド40個!

今回、AIと一緒に作るスタンプのテーマは「女性向け・ポジティブ・全世代」。
具体的にお届けしたいのは、こんなラインナップです。
●基本の挨拶: 「了解です!」「お疲れ様です」など、親しき中にも礼儀ありな丁寧語。
●感情のオノマトペ: 「きゅん」「ぱぁぁぁ(顔が明るくなる音)」など、文字で説明しにくいニュアンス。
●気遣いの一言: 「ゆっくり休んでね」「無理しないでね」といった、聖域LINEだからこそ送りたい言葉。
賢く使い分ける!スタンプ作りの味方になるAIたち
AIは、たまに「お疲れ様」を「お礼ね様」のように、文字を不思議な模様として描いてしまいます。
残念ながら、「日本語の文字」を100%正しく画像に埋め込めるAIは、現時点ではまだありません。 AIは文字を「意味」ではなく「模様」として描くため、どうしても誤字(鏡文字や実在しない漢字)が混ざります。
↓Geminiにお願いした、スタンプサンプル。これを見て子どもが大笑いしてました…

AIといっても、実はそれぞれ「得意科目」が違います。
私が実際に調べて、スタンプ作りに役立つと感じたツールを厳選してご紹介します。
① 文字の正確さなら「Ideogram (アイデオグラム)」
「画像の中に、指定した文字を正しく入れたい」という時に今、世界で最も注目されているのがIdeogramです。
●得意なこと: タイポグラフィ(文字デザイン)。
他のAIが苦手とする「文字を模様にせず、意味として描く」能力が非常に高いです。
スタンプへの活用: 英語の「THANK YOU」や「HELLO」などはほぼ完璧。
日本語はまだ練習中という感じですが、それでも他のAIより圧倒的に誤字が少ないです。
② 日本語が通じやすく、画像が美麗な「DALL-E 3 (ダリスリー)」
Microsoftの「Microsoft Designer」や「ChatGPT」で使えるAIです。
●得意なこと: 複雑な指示(プロンプト)を理解する能力がピカイチ。
「ウーパールーパーが水玉のパジャマを着て、温かいココアを飲んでいる」といった細かいシチュエーションを忠実に描いてくれます。
スタンプへの活用: 日本語で指示が出せるので、初心者さんに最適。
画像生成のクオリティが非常に高く、そのままスタンプにしたくなるような可愛いイラストがすぐに出てきます。
③ 自分の絵を読み込ませるなら「Gemini (ジェミニ)」
私が今まさに活用しようとしているGoogleのAIです。
●得意なこと:文書作成、画像の読み取りと理解。
自分がプロクリエイトで描いたイラストをアップロードして、「この子のタッチで、別のポーズを作って」という対話がスムーズにできます。
ただし、テキストではなく「画像としての日本語の文字」は苦手です。文書作成時と同じAI!?と思うほど…(世話になってるのにごめんなさい)
スタンプへの活用: 40個のスタンプに「統一感」を持たせるための「スタイル参照」に強いのが魅力です。

💡 おすすめの黄金ルート
私が辿り着いた、失敗しない使い分けはこれです!
①Geminiで、自分の絵をベースに「文字なしのイラスト」を量産する。
②文字を入れたい場合は、Ideogramでデザインのヒントをもらう。
③最終的にはプロクリエイトで、自分で文字を乗せる!
AIにすべてを任せるのではなく、「絵が得意な子(AI)」と「文字が得意な私(プロクリエイト)」でタッグを組むのが、結局一番の近道で、クオリティも高くなります。
💡 編集後記:挑戦することの楽しさ
10年続けてきても、新しいツール(AI)に触れると、始めたばかりの頃のようなワクワクが蘇ります。
「絵心がなくても作れる」と言われる今の時代。
自称絵が得意な自分からしたら、はじめは「なんてことだ(絶望)」と思いました。
でも、ありすぎる選択肢から、どんなスタイルを選ぶかは結局自分自身。個性とセンスを問われることに変わりありません。
皆さんも、AIを「仕事を奪うライバル」ではなく「優秀なアシスタント」にして、スタンプ作りに挑戦してみませんか?



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