毎日、YouTubeやゲームを楽しんでいる君へ。

スマホやタブレットは、魔法の箱みたいで楽しいよね。
でも、実はその魔法には、君の知らない「ヒミツ」が隠されています。
お父さんやお母さんと一緒に、このお話を最後まで読んでみてね。
1. なぜ「あっという間」に時間が過ぎるの?
「あと5分だけ!」と思ったのに、気づいたら1時間経っていた…なんてことはないかな?
それは君が悪いわけではありません。
アプリや動画は、世界中の頭の良い人たちが「君がやめられなくなるような仕掛け」をたくさん作っているからです。
脳の中では、楽しいと感じる「ドーパミン」という物質がどんどん出ています。これが出すぎると、脳は「もっと!もっと!」と欲しがり、自分でブレーキをかけるのが難しくなってしまうのです。

なにかもっと他の、心に刺さるような発見や体験から、ドーパミンがドバドバ出て欲しいのに…!
あなたが欲しがるものが、その無限動画やSNSでいいのかな…?
2. 「15分」という宝物を集めてみよう

15分って、短いと思うかな?でも、15分が4回集まれば「1時間」になります。
もし、なんとなくスマホを眺めているその15分を、他のことに使ってみたらどうなるでしょう?
1、「家族とのおしゃべりタイム」
今日あった「一番びっくりしたこと」を1つ、お父さんやお母さんに話してみよう。逆に、お父さんの子供の頃の失敗談を聞いてみるのも面白いかも!
2、「おやつを五感でじっくり味わう」
いつもは動画を見ながら食べていないかな?15分だけ、おやつの「形、色、匂い、噛んだ時の音、口に広がる味」を全部集中して感じてみて。いつものおやつが、高級料理みたいに美味しくなるよ。
3、「空の色と雲の形を観察する」
ベランダや窓から外を眺めてみて。15分の間に、雲は意外と動いているし、空の色も少しずつ変わっていくよ。特に、夕焼けは1分でぜんぜん違う色に変わっていくから面白いよ!
4、「目をつぶって、音の数を数える」
部屋の中でじーっと目をつぶってみて。時計のカチカチ音、遠くを走る車の音、冷蔵庫がうなる音…。15分間で、何種類の音が聞こえるかな?
5、「本をたった3ページだけ、本気で読む」
長い本を全部読もうと思わなくていいんだ。たった15分、3ページだけでも、物語の世界にどっぷり入り込めば、君の頭の中には映画のような景色が広がるよ。
6、「自分だけの『ひみつの宝物』を描く」
今、君が一番大切にしているものを、紙に絵で描いてみよう。写真で撮るのとは違って、自分で描くと「ここが好きなんだよな」という自分の気持ちに改めて気づけるよ。
7、「お家の人の『助かる〜!』を作ってみる」
靴を揃える、テーブルを拭く。15分あれば、お家をきれいにすることができるよ。誰かに「ありがとう」と言われる15分は、動画を見る15分よりずっと心がポカポカするんだ。
8、「明日の自分のために『準備』をする」
明日の服を選んだり、カバンの中を整えたり。15分で準備が終われば、明日の朝の君は、もっとゆっくり過ごせる「ご褒美」を手に入れられるよ。
9、「まず1問解いてみよう。」
問題集、やる気が無かったはずなのに、5分経ったら楽しくなってきたぞ!ってこと、ない?もし分からなくても、その事に気づけたことは大きな一歩なんだよ!
10、「何もせず、ただボケーっとしてみる」
実はこれが一番贅沢!スマホも見ず、何もせず、ただ横になって天井を見たり、深呼吸したりしてみて。頭の中がスッキリして、新しい「やりたいこと」がムクムク湧いてくるよ。

「目的がない1時間」よりも、「自分で選んだ15分」の方が、君の心をずっとワクワクさせてくれるはず。
3. 世界中で始まっている「スマホのお休み」
実は今、世界中の国々で「子供とスマホの関係」が見直されています。
●海外からのニュース●
ある国では、学校でのタブレット授業をたくさん増やしたところ、逆に子供たちの「学力(考える力)」が下がってしまったというデータが出ました。
そのため、今は「授業ではできるだけ紙とペンを使おう」「SNSはもっと大人になってからにしよう」というルールを作る国が増えているんだよ。
4. 「五感」を動かすと、心はもっと強くなる
スマホの画面は、目と耳しか使いません。
でも、人間には「五感(見る・聞く・嗅ぐ・味わう・触れる)」があります。
本物の土の匂い、
焼きたてのパンの味、
友達と肩がぶつかった時の体温、
五感を使って学んだことは、スマホで見た知識よりもずっと深く、君の「力」になります。

画面の外には、五感をフル回転させる冒険が待っているよ。
5. グループLINEと「本当の友達」
スマホを持っていると、グループLINEの通知が鳴り止まないこともあるかもしれません。
「すぐに返信しなきゃ」と焦ることもあるよね。でも、ちょっと考えてみて。
「本当の友達」は、君が返信しなかったくらいで怒ったり、仲間外れにしたりするかな?
大切な友達とは、目を見てお話ししたり、一緒に笑ったりする時間を一番大事にしたいよね。

本当の友達なら、あなたが「勉強に集中したいから、しばらくLINEお休みするよ」と言えば、理解してくれる!
通知に追いかけられるよりも、目の前にいる家族や友達との時間、自分と向き合う時間を大切にする方が、心は温かくなるはずです。
おわりに:君の時間は、君のもの
スマホは便利な道具だけど、君の「大切な時間」を全部吸い取ってしまうモンスターにもなります。
お父さんお母さんが夢中になっているのを見てたら、自分だってやりたくなっちゃうよね。
君が大人になったとき、「あの時これをやっておいてよかった!」と思えるような素敵な時間を、自分で選んでいこうね。
【重要】保護者の方へ…「没頭」の質と、周囲への感受性を育むために
私たちは、子供が何かに夢中になること自体を否定したいわけではありません。
自分の世界に深く入り込む「没頭力」は、将来の創造性にも繋がる素晴らしい才能です。
しかし、現代のデジタルデバイスによる没頭には、注意すべき側面があります。それは「周囲の状況や他者の存在を完全に遮断してしまう」という点です。
1. 「いつ、どれくらい」をコントロールする社会性
自分の世界を楽しむ一方で、「今は何をする時間か」「どれくらいで切り上げるか」を判断する力は、集団生活を送る上で欠かせないマナーです。
画面の中に意識が固定されすぎると、この「時間の切り替えスイッチ」が錆びついてしまい、集団の中での孤立やトラブルを招く原因にもなりかねません。

2. 「気づく力」を奪わないために
スマホやゲームに過度に没頭している間、脳は目の前の刺激に手一杯になり、現実世界の情報を受け付けなくなります。
目の前で困っている家族や友達に気づけない。
自分の部屋が散らかっている、ゴミが落ちているといった「環境の乱れ」に気づけない。
このように、「自分の外側の世界に対するアンテナ」が折れてしまうことが、最も懸念すべき点です。
生活の場を共に整え、誰かの変化に気づき、手を差し伸べる。
そうした「当たり前の優しさ」や「当事者意識」は、画面の外にある現実の暮らしの中でしか育ちません。
3. 「自分」という輪郭を保つ
「気がついたら、画面以外のことが目に入らなくなっていた」という状態になっていませんか?
家庭でのルール作りは、決して子供を縛るためのものではありません。
「自分の世界」と「みんなの世界」を自由に行き来できる、しなやかな心を守ってあげるための「境界線」なのです。
お子さんのメディアコントロールの手助けに、ぜひプリントアウトして手渡しし、親子で読んでみてください。




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