【ハエトリソウ購入記】「待ち、放置、待ち、放置」のシュールな魅力。食虫植物の驚きの正体とは?

専業主婦のエッセイ

ハエトリソウのジワる生態

​先日、ホームセンター(たまにスーパーのお花屋さんでも見かけますよね!)で、なんとも愛らしい姿の植物と目が合ってしまい、思わず我が家にお迎えしてしまいました。

​その名も、「ハエトリソウ」です。

前から気になってはいたけど、

すみっコで半額シールを貼られていたのに後ろ髪引かれ、ついに購入。

数百円という安価で購入しやすく、普通の草花と多肉植物の間のような、ぷにっとした見た目が本当に可愛いんです。

​ホームセンターでは、バットに水がひたひたにひいてあって、その上に小さな鉢が並べられて売られていました。

土の表面には緑のコケが乗せられていて、乾燥を防ぎつつ、見た目もミニチュアの庭園みたいでとってもキュート。

鉱物やコケを上手く配置して、テラリウムにできたらステキ!!

​今日は、このハエトリソウの「じわじわ面白い生態」と、調べてみたら意外すぎた「食虫植物の歴史のロマン」を、主婦目線でお届けします!

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​🦟 動かない、追わない。「待ち、放置」の省エネ。…からの全力疾走!?

​ハエトリソウといえば、虫をパチン!と捕まえるアグレッシブなイメージがありますよね。

でも、実際に家で眺めていると、まぁ動きません(笑)。

​自分からハエを追いかけるわけでもなく、ただひたすら口を開けて、じーーーーっと待つ

葉の内側に、数本細〜い毛のようなトゲがあります。

これをチョンチョンっと刺激すると、「パタ…。」と葉が閉じます。

一度の刺激では閉じず、2回目で閉じる仕組みです。

うまく虫が入れば、1週間ほど閉じたまま消化吸収。

空っぽや虫以外のものだったら、半日ほどでまた開きます。

待ち、放置、待ち、放置……

茎まで動くことは無く、パタリと本を閉じるように閉まるwww

そして静止。ガッツき感はゼロです。

このシュールなスタンスは、慌ただしい生活をしている人からすると「なんてマイペースなんだ…」と、逆に癒やしになってくるハズ。

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葉を閉じる動き=短距離全力疾走に相当

買ってきたときのタグに、すごく大事なワンポイントアドバイスが書いてありました。

葉を何度も閉じさせるとハエトリソウが疲れてしまいます!

​そうなんです!あのパチ…と閉じる動き、実はハエトリソウにとってはものすごい大爆発エネルギー(人間でいうと全力疾走レベル)を使うのだそう。

助走無しの爆走瞬発力!

面白がって指でツンツンして何度も閉じさせると、疲れ果てて枯れてしまいます。

過保護に構いすぎず、水を切らさないであとは「放置して見守るのが一番の優しさ、というのも子育てにちょっと通じるものがありますね。

​🧬 実はフツーの草!?遺伝子の「リユース」が生んだ奇跡

それにしても、なぜこんな特殊な進化をしたのか…。

ど、動物なの!?

気になって調べてみたら、科学的な事実に頭が「!?」となりました。

​あんなにトゲトゲした不思議な形をして、虫を消化するなんて、宇宙から来た全く新しい何かなんじゃないかと思いきや……

体を構成している物質は、ごくごくフツーの植物と全く変わらない」のだそう。

根っこで使っていたタンパク質を、ちょっと葉っぱの方に使い回してみた!=転用。

通常の植物は根から水や養分を吸い上げますが、色々あって根から十分に栄養吸収できない環境に生息することになった食中植物のご先祖。

根で使う予定だったタンパク質を、葉の部分に充て、葉から栄養を吸収するようになったのです。

​さらに面白いのが、世界中の食虫植物(ウツボカズラやモウセンゴケなど)は、ひとつの「食虫植物の先祖」から枝分かれしたのではない、という点です。

世界各地で、まったく違う種類の普通の植物たちが、それぞれの環境(栄養が少ない貧弱な土壌など)で生き残るために、「バラバラに、たまたま同じような食虫植物へと変化(進化)した」のだそう!

これを科学の言葉で「収斂進化(しゅうれんしんか)」と言うそうです。

ポテンシャル発揮…

土を払って見たわけじゃないけど、

根っこはほとんど無く、体をささえる役目…

てか、もう既に機能を失ってるらしい。

そう言えば、エアープランツの根も謎だよね。

​生きるための執念が生んだ、植物たちの知恵の結晶なんですね。

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​🇯🇵 なぜ日本に?実は身近な食虫植物の歴史

​「でも、ハエトリソウみたいなのって熱帯雨林のジャングルにいるんじゃないの?」と思いませんか?

​↑国内に自生するモウセンゴケ

実は、日本にも食虫植物は「普通に自生」しています。モウセンゴケムジナモといった種類が、日本の湿地帯に昔からひっそりと暮らしているんです。

※ウチで買ったハエトリソウ自体は北アメリカ原産ですが、日本の気候にもかなりマッチします。

​シーボルトや牧野富太郎博士なども、日本の食虫植物を見つけては「なんて面白い生態なんだ!」と大興奮したという歴史が残っています。

​そんな歴史的なロマンの詰まった植物が、今や近所のホームセンターで数百円で手に入り、我が家のリビングに鎮座している。

そう思うと、なんだか不思議な贅沢さを感じます。

​💧 お世話のコツは「とにかくお水!」

​最後に、ハエトリソウのお世話のまとめです。

​水

湿地帯生息するため、乾燥が大の苦手。一年中タップリと、水切れには要注意!(深めの受け皿(腰水)で育てるのが正解です)

土にコケを配置すると◎

​肥料

不要。ちなみに、わざわざ捕まえて虫をあげなくても、実は光合成だけでちゃんと生きていけます

そ、そうなの!?

季節

春と秋はしっかり日に当てて、夏は涼しい木陰へ。生育期ピークは春です。

直射日光の強すぎない明るい室内なら、一年中快適です。

実は寒さには強いので冬の戸外でも平気!北海道にも自生しています。

​「虫を捕まえなきゃ死んちゃうの!?」とハラハラしていましたが、肥料も虫も要らず、お水さえしっかりあげていれば大丈夫という、意外と手のかからないお利口さんでした。

ツンツンしすぎたり、

水不足だと枯れてしまう原因に…

​これからの季節、我が家の「待ち、放置」の可愛い相棒として、のんびり成長を見守っていきたいと思います。

​皆さんも、ホームセンターやお花屋さんで見かけたら、ぜひそのキャラクター感ある「ぷにっ」とした可愛い葉っぱを覗いてみてください。

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